看護大学生グループの病気・苦しみへの思考概要 文章完成法No.11を手がかりに
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概要
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本研究の目的は、ある看護大学3 回生の集団が、病気や苦しみに対してどのような思考を集団として持っているかを見出すこととした。対象者は74 名であった。PIL テストPartB(病気や苦しみは)の文章完成法のデータを用い、KJ 法1 ラウンドにより仮説モデルを形成した。 結果は、自分は病気に【なりたくない】と願いながらも、苦しみの渦中にいる人は【自分のことで精一杯であり、その人にしかわからない苦悩がある】【心身の痛みと悲しみが伴うため、自らの傍らにいてくれる人を求める】という相手の立場に立った思いが見いだせた。そして、病気や苦しみは【誰にでも必ず起こるもの】と考え、【楽にしてあげたい】【自分と他の人にも、共通の苦しみであり、(苦悩する人は)他の人により救われる】という考えがあった。そして、それらの思いは循環し、本流となり【その人の身になり支え合う中で、苦悩の意味を見出し人は自分の人生を乗り切る】という考えが抽出された。
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