発達障害のある子どものきょうだい児に対する教育的支援プログラムの開発と効果の検討 : 小グループによる実践から
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概要
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本研究では、障害のある子どものきょうだいが抱える心理的な問題や障害のある同胞とかかわりにおける困難に対して教育的支援プログラムがもたらす効果について、実践を通して検討した。小学生4名からなるグループに対し、インタビューと障害の理解度を確認するテスト、及びストレス測定尺度を用いて、対象児らの支援ニーズをアセスメントし、それを踏まえて8回からなるオーダーメードの小集団用パッケージ型支援プログラムを作成し、実施した。プログラムは、障害の理解と対応に関してクイズとディスカッションにより学ぶ前半と、障害のある同胞とゲームをしながら前半で学んだかかわり方を実際に体験したり、家族で楽しい時間を共有したりする後半の2部で構成した。実践の結果、対象児らは、同胞の障害に対する理解のレベルが向上し、場面に応じて障害の特性に応じた対応方法を具体的に考えられるようになった。さらに、同胞の心情の理解が進み、それまでの拒否的な感情や失望感が減少し、受容や心理的距離感の接近が確認された。またストレスの高かった対象児についてはその低減が認められた。これにより、参加者のニーズに基づく障害の理解・対応の学習と体験を組み合わせた教育的支援プログラムは、きょうだいの同胞に関する問題の対処力向上に役立つことが示唆された。
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