当院における感染性廃棄物減量のための対策の検証
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概要
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[背景と目的]感染性廃棄物の処理は、法律を遵守し感染のリスクに配慮して行う必要がある。そのためには適正な分別が必要であるが、その結果、減量がもたらされるはずである。当院の医療廃棄物管理委員会は、平成21年11月に感染性廃棄物の分別徹底を計画した。具体的にはバイオハザードマーク(黄色=鋭利なもの、橙色=固形状のもの、赤色=血液・泥状のもの)による分別と、40L段ボール箱の導入である。この感染性廃棄物減量のための取り組みを検証した。[対象と方法]廃棄物分別の現状を把握し対策を立て、平成21年11月から平成22年にかけて実行した。平成21年、22年の感染性廃棄物排出量・処理費用、病院の診療内容・活動度を比較した。[結果]平成21年から22年に病院全体の診療内容・活動度は増加し感染性廃棄物排出量も増加したが、入院患者1人あたりの感染性廃棄物排出量、処理費用は減少した。[結論]感染性廃棄物の分別の徹底は排出量・処理費用の減少につながる。
- 2011-12-28