ネピアグラス(Pennisetum purpureum Schumach)のカドミウム集積能力の推定およびカドミウム汚染土壌の浄化に向けた乾燥技術の開発
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概要
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多年生暖地型イネ科牧草のネピアグラス2品種(Wruk wonaおよびMerkeron)を用いて,カドミウム汚染圃場におけるファイトレメディエーション植物としての適性を検討し,低コスト浄化技術として透湿防水シートを用いた乾燥試験を行った. 圃場試験では,Wruk wonaが乾物収量,カドミウム含有率および蓄積量ともに高くなったが,越冬後の成長および蓄積能力の継続的調査が必要である. 乾燥試験では,透湿防水シートはビニルトンネルと比較して,含水率の低下速度は劣るが,衝撃式粉砕乾燥装置の併用によりいずれの調査時期であっても,透湿防水シート区でも長期保存が可能な15%以下の含水率まで低下させることができた. また,含水率の低下には区内の温度および日射量に加え,ネピアグラスの乾物消化率(生育ステージ)が関与していることが明らかとなった. 土壌浄化後の植物体の低コスト処理技術として,透湿防水シートによる圃場乾燥あるいは生育ステージ・処理時期に応じた衝撃式粉砕乾燥装置の併用が有効であると考えられる.
- 2011-05-15
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