フーゴー・ヴォルフの書簡研究 ― フリーダ・ツェルニー宛 1894年2月から6月まで ―
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、19世紀の作曲者フーゴー・ヴォルフ Hugo Wolf(1860-1903)が、恋人として親しい関係にあった歌手のフリーダ・ツェルニー Frieda Zerny(1864-1917)に宛てた1894年2月から6月にかけての書簡内容を対象として、二人の音楽的な相互関係を中心に、ヴォルフを取り巻く音楽的環境を考察するものである。当時ヴォルフは、初のオール・ヴォルフ・プログラム・コンサートを、歌手として評判を築き始めていたツェルニーを起用し、成功させている。一方でツェルニーも、ヴォルフから音楽的な影響を受けただけでなく、契約に関するアドバイスや仕事の斡旋など、具体的な支援を受けたのである。こうして、演奏活動では相互に影響を与えあった二人だが、この関係はヴォルフの創作活動を充実させるものではなかった。むしろ、フリーダから気持ちが離れ始め、再び作曲に専念することを決意した後で、ヴォルフの創作活動は、オペラとリートの領域で最後の頂点を迎えることとなったのである。
- 2012-03-16
論文 | ランダム
- 循環型社会の構築をめざした都市用排水システム計画法(11・最終回)第四章 都市水政策モデルによる新たな都市用排水システムの構築(4)ケーススタディ:泉市水政策モデル
- 我が国における金融広告の三十年(下)投信の窓販解禁と金商法の施行
- 循環型社会の構築をめざした都市用排水システム計画法(8)第四章 都市水政策モデルによる新たな都市用排水システムの構築(1)ケーススタディ:泉市水政策モデル
- 我が国における金融広告の三十年(中)バブル崩壊から金融ビッグバンへ
- 循環型社会の構築をめざした都市用排水システム計画法(7)第三章 都市政策モデルによる波及効果の予測と都市水政策モデル構築の考え方(その3)