アサーション・トレーニングにおける肯定的フィードバックと否定的フィードバックの役割
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概要
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研究論文本研究では,非主張的な傾向が強い者を対象に,アサーション・トレーニングの行動リハーサルにおいて肯定的フィードバック(以下,肯定的FB)もしくは否定的フィードバック(以下,否定的FB)を呈示し,その効果を比較検討した。大学生449名を対象に青年用アサーション尺度を実施し,下位尺度である説得交渉因子の合計得点が下位25%に含まれる25名を実験参加者として抽出した。実験参加者は,肯定的FB 群(n =12)と否定的FB 群(n =13)のいずれかにランダムに振り分けられた。実験参加者は1週間隔の計3回にわたり,“不満の述べ方"と“自分の立場の守り方"を標的とする個別のセッションに参加した。その結果,両群ともに指標となったアサーション関連行動の変容が認められ,呈示された肯定的FB と否定的FB には同程度の効果のあることがわかった。否定的な評価を回避する傾向が強い非主張的な対象者であっても,建設的で具体的な情報が付加されたものであれば,否定的内容を含むフィードバックも有効に機能する可能性が示唆された。
- 2011-12-15
論文 | ランダム
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