中学校社会科歴史的分野におけるヨーロッパ史との関わりに関する一試案 <第2部 教科研究>
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概要
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中学校社会科歴史的分野では,日本の歴史の大きな流れを理解することに主眼が置かれているが,同時に,日本の歴史において,諸外国との接触・交流が日本の社会を大きく変えていく契機となった場面があり,その場面の背景となった世界の動きを理解させることで,世界史的な視野で日本の歴史を見ていく視点を養うことが求められてもいる。幕末から明治にかけて,まさに日本は大変革の時代を迎えていた。ヨーロッパで構築された近代国家システムは強力な国家体制としてアジア諸国を圧倒し,日本もこの国家システムへの変革なしには植民地にされてしまうという危機を迎えていたのである。明治維新とも呼ばれるこの近代化への変革はどのように行われたのであろうか。それを理解するためには,まずその目標となったヨーロッパの近代国家形成の過程と,このシステムの全体像を総合的にとらえる必要がある。そのためにヨーロッパで構築された近代国家システムとは何かを理解するための単元開発を行い,今回,試案として提示した。
- 2012-03-19
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