比べ読みで身につく学力 : 古典学習指導の実際 : 『枕草子』の授業から(2) <第2部 教科研究>
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概要
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本稿は,「中等教育研究紀要」前号(第50巻)に発表した「比べ読みで身につく学力古典学習指導の実際 : 『枕草子』の授業から(1)」の続編である。前稿では『枕草子』類聚的章段での学習の実際を報告したが,本稿では『枕草子』日記的章段を中心にして,『大鏡』『栄花物語』など他のテキストも含めた「読み比べ/比べ読み」学習の実際と,その到達度を報告する。新学習指導要領では,新設「古典B」の内容として「同じ題材を取り上げた文章や同じ時代の文章などを読み比べ,共通点や相違点などについて説明すること。」という「読み比べ」の事項が新たに加えられるが,これは従来の古典指導の実際としても各教室で行われてきたことでもある。「読み比べ/比べ読み」の学習によって,どのような学力がつくのかを具体的に検証し,特に古典学習における意義を再確認する。
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