地域小規模病院における糖尿病および高血圧患者への一般名処方の現状
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概要
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川崎病院は過疎地域医療を担っており,患者の多くは高齢者である.そこで,地域医療における高血圧,糖尿病患者を対象に,後発品に対する意識調査を行った. その緕果,30歳代~90歳代の103名より回答があった.このうち,薬剤費が経済約な負担であると回答した者は,約50%であった.また,64%の患者は薬剤費について医師に相談したことがなく,68%の患者が後発品を認知していないことがわかった. 続いて,院外薬局において糖尿病用薬,脂質異常症治療薬および血圧降下薬について一般名処方を行った患者84名を対象に,後発品に関する意識調査を行った. その結果,一般名処方を行った患者の50%が後発品への切り替えを希望した.一方,後発品への変更を希望しなかった患者は,後発品の有効性や安全性に疑問を抱いていることも明らかとなった. 以上のことから,高齢者に対する後発品の啓発活動においては,後発品の使用により患者の経済約負担を軽滅すること,また,後発品の有効性や安全性は先発品と同等であると説明することが重要であると考えられた.
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