大学生における強迫傾向とTAF(Thought-Action Fusion)との関連について
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概要
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Thought-Action Fusion)は「思考と行為の混同」と呼ばれ,ある行為について考えをもつことはその行為を行うことと同じであるという思い込みのことである。本研究は,TAF と強迫傾向との関連,特に個人内での2種のTAF(「見込み」と「道徳」)の高低の組み合わせの様相と強迫症状の種類の関連を検討することを目的とし,大学生を対象に質問紙調査を行った。結果,TAF の「道徳」「見込み」は共に確認強迫と強い関連を示し,また侵入的思考傾向では,「道徳」「見込み」どちらも高い人が,「道徳」が高く「見込み」が低い人に比べて高く,不決断傾向ではどちらも低い人より「道徳」が低く「見込み」が高い人において高かった。一方,洗浄強迫傾向とTAFとの関連は認められなかった。強迫症状のタイプによってTAF との関連に違いがみられること,個人内のTAF の様相により関連する強迫症状が異なる可能性が示唆された。
- 2012-03-22
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