戦後開拓地のライフヒストリー(2) : 岩手上郷分村開拓における若者たちの職業経歴の再構築過程
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概要
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本稿は、戦争によって職業経歴の断絶を余儀なくされた若者たちが、どのようにしてその再構築を図っていったのかを、ひとつの戦後開拓地をフィールドとして考察したものである。具体的には、長野県上郷村からの分村計画によって生まれた、岩手県滝沢村・上郷分村に入植した人びと(若者たち)の入植に至る経緯、開拓地での共同生活、個人経営への移行と家族形成までの過程から、新たな職業経歴の形成がいかにしてなされたのかを考察する。ここから明らかになるのは、ほぼ同じ世代の若者たちからなる開拓地のなかで形作られた共同性と、共同から個人へ、および個人から家族へという移行のタイミングが職業経歴の安定化にもたらした影響の大きさである。本稿は、開拓地という地域社会の変容過程と若者たちのライフコースの関係性を通じて、戦後開拓というものを捉え返そうとする試みである。
- 2012-03-22
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