フィヒテにおける永遠平和に向けた政治思想の展開について
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概要
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本論文はドイツの政治思想家ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ(1762-1814)の政治思想の展開に関して、そこにあった永遠平和に向けた政治構想の展開に視座を設定し、フィヒテの政治思想の展開に一定の理解を与えようとする試みである。一般的にフィヒテの政治思想は当時のドイツの現実を前にして前期と後期で大幅に異なるものとされ、前期においてはカントの影響から世界市民主義的傾向が強かったのに対し後期においてはむしろナショナリズムの要素が強まったとされる。これに対して本論文においてはフィヒテにあっては前期の『自然法論』から最晩年の著作『国家論』にいたるまでカントから継承した永遠平和に向けた政治構想が一貫して存在しており、フィヒテにあってこのカントから継承した問題意識がその政治思想の展開の中心の一つであったことを示そうと試みるものである。
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