副詞セイゼイと類似表現の考察
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概要
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本稿は,とりたて用法を有するとされるセイゼイの構文的特徴を再考察し,それを踏まえて類似する他の表現の特徴を分析することで,とりたての意味の生ずる条件について考察することを目的とする。まず,とりたて用法を有するとされる副詞セイゼイについて,その構文的特徴を再考察し,〈「XハY程度ダ」というように,ある物事の程度性を問題とし,当該の物事の程度がどのくらいの程度かを述べる文(節)と共起する〉ことを示した。それを踏まえ,とりたて用法のセイゼイと類似する意味を有する他の表現,具体的には,副詞的に働く多クテモ,従属節を導くテモ・トシテモについて,その特徴を分析し,共通点と相違点を示した上で,先に示したセイゼイの構文的特徴が,とりたて用法の意味が生ずる重要な条件となっていることを指摘した。
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