ハンザフィーベルとサクラ読本
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1914年ドイツで発行された『ハンザフィーベル』は世界初のセンテンスメソッドによる小学校入門用国語教科書である。出版されるや,それまで支配的であった単語法による教科書を凌駕して,全ドイツに普及していった。井上赳は1918年度使用開始の単語法(範語法)による『尋常小学国語読本』の編集に携わりつつ,センテンスメソッドへの思いを強めていたが,欧米視察旅行中の1926年に『ハンザフィーベル』と出会うことによって,その思いに具体的なイメージを得て,1932年に日本初のセンテンスメソッドによる教科書『小学国語読本巻一』(「サクラ読本」巻一)を世に出した。井上と『ハンザフィーベル』の出会いが「サクラ読本」誕生に対して与えた影響が大きいこと,および,『ハンザフィーベル』に関わる井上の回想史料にはいくつかの問題点があることが,2010年9月に筆者首藤が実施したハンブルクでの調査によって明らかになった。
論文 | ランダム
- 特集2 医療制度改革における新しい医療提供体制に向けて--看護のトピックスと今後の課題
- 在宅への移行を促す医療制度改革の方向性--病院と地域をつなぐ訪問看護に (特集 在宅からみた地域連携とパス)
- コードベクトルの分離・結合を考慮した自己組織化マップに基づくクラスタリング手法
- D-11-90 量子化スケールファクターの低減によるJPEG方式の高画質化(D-11.画像工学,一般セッション)
- 心筋ポーラーマップのFalse positive例の検討 : 欠損の特徴による正常者の認識