適応と態度に関する留学生と非留学生の比較 <論文>
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概要
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留学する日本人と留学しない日本人の比較を通して,留学経験が母国適応及び母国とホスト国に対する態度に及ぼす影響について検討した。母国適応に関しては,両群に共通して,母国適応の改善が見られること,母国適応には母国民との接触が重要であることが示された。しかし,留学生の場合,留学前の母国適応が留学後の母国再適応には無関係であったのに対し,非留学生の場合,前の時期の適応が後の時期の適応に影響するという違いが見られた。また,国に対する態度に関しては,母国に対する態度は非留学生の方が留学生よりも肯定的であり,ホスト国に対する態度は留学生の方が非留学生よりも肯定的であったが,2時期間での母国に対する態度の改善は,留学生のほうが非留学生よりも顕著であった。態度類型に関しては,留学生の場合,母国否定・ホスト国肯定型が最も多いものの,2時期間でその割合は減少していたが,非留学生の場合,母国肯定・ホスト国否定型が最も多く,2時期間でその割合は増加していた。そして,留学行動の促進には,ホスト国に対する不安を軽減することと,留学目的を明確にすることの重要性が示唆された。
- 2012-03-31
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