『警世通言』版本再考
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
『警世通言』の原刻本は夙に伝を失している。これまで最古の刊本とされてきた「兼善堂本」は、原刻後印本の本文を重刻し、図像は画工の署名を含め模刻したものである。早稲田本は「兼善堂本」の版木に埋木改刻を施した後修本、衍慶堂本(『二刻増補警世通言』及び24巻本)はこの版木を再度改刻したものである。原刻本第40巻「旌陽宮鉄樹鎮妖」は明末崇禎年間以降に『三教偶拈』に流用され、「許慎君旗(旌)陽宮斬蛟伝」となった。「旌陽宮鉄樹鎮妖」に替わって新刻された「葉法師符石鎮妖」が『警世通言』に加わり、新たな『警世通言』が出版された。それが佐伯文庫本である。なおその際、図像は原刻本により模刻された。三桂堂本は佐伯文庫本の本文に依拠しつつ、収録作品を調整し、眉批を省いた本文を簡筆字で新刻し、図像を一部修正したものである。
論文 | ランダム
- 8.血管新生 : 細胞移植療法の現況と展望(外科領域における再生医療の現況と展望)
- 新年のごあいさつ
- 196. 現像処理システムの変遷 : 撮影系実態調査班アンケート分析 第 1 報(第 47 回総会学術大会一般研究発表予稿)
- SF-044-2 培養増殖した骨髄幹細胞を用いる血管新生治療法は可能か?
- 年頭のごあいさつ