新人教員の苦悩に対して教員養成には何ができるか : リアリティ・ショックを想定した教員養成のあり方
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概要
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本稿では,小学校・中学校の新人教員が抱える苦悩に対して教員養成に何ができるかについて検討する。新人教員の抱える苦悩には,多忙、子どもへの対応、保護者への対応、職場の人間関係などがあり,その要因には、仕事に対して熱心であること,仕事の無限定性を重視する傾向が高いこと,管理職・同僚関係がかえって追いつめることなどがある。このような苦悩は,教員養成と学校現場とのギャップから生じるリアリティ・ショックと言える。近年、教員養成において育成する教員の資質能力として、「学校現場が抱える課題への対応」「実践的指導力」「教員として最小限必要な資質能力」を重視することが求められている。しかしながら、新人教員が抱える苦悩を考慮すれば、これらの資質能力は「うまくできるようになる」ことの限界や「同僚性を作り出す」ことの限界を持つことがわかる。したがって,教員養成においては,これらの限界に対し、「学校現場における困難な状況の想定」「「できないこと」を受容すること」「学校職場を超えた仲間づくり」を学生が行っていくこと・そのきっかけを作ることを支援することが必要となる。 キーワード:新人教員の苦悩, リアリティ・ショック, 学校現場における困難な状況の想定, 「できないこと」を受容すること, 現場を超えた仲間づくり
- 2012-02-18
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