国分一太郎による生活綴方教育批判の検討 : 1936年から1939年における
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概要
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国分一太郎は1930年代において生活綴方教育実践と生活綴方教育運動に関わりをもった人物である.1935年までは生活綴方教育の実践家の一人であり,綴方による生活勉強の実践を展開していた.ところが,1936年以降は生活綴方教育批判の立場に転じ,綴方教育を文字表現指導に限定するとともに,生活綴方教師たちには地域における啓蒙者として活動することを呼びかけることとなった.国分は,生活綴方教育とは別に,教育労働組合運動への参加を理由に検挙された前歴があったため,その教育活動に対して視学等の監視や干渉があった.生活綴方教育に対する国分の姿勢の変化は,戦時体制の進行にともなって監視や干渉が強化されたことに起因している可能性がある.
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