任意の解釈をもつ空範疇の生起について
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概要
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本稿は、日本語における任意のモノを表す代名詞「物」とゼロ要素の交替について考察する。(i) に示すように、任意のモノを表す「物」は、目的語位置においては顕在的に出現することが要求され、脱落しにくい。(i) a. 年寄りになると、物を落とすことが多くなる。b. *年寄りになると、earb落とすことが多くなる。本稿は、王 (2008) に従い、「物」が目的語位置において脱落しにくいという事実は空目的語の性質及びトピックになる要素の性質に起因していると主張する。本稿の議論は、任意の人を表す要素は目的語位置において脱落しにくいという王 (2008) の議論と共に、任意の解釈をもつ空範疇は目的語位置に生起しないという先行研究 (Kuroda1983等) の主張を支える証拠になる。
- 2008-12-31
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