円空が歩いた距離の推測 ― 岐阜県郡上市美並町の場合 ―
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概要
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全国を回国した遊行僧円空(1632年(寛永9年)誕生、1695年(元禄8年)没)は、岐阜県郡上市美並町を8回訪れた。郡上市美並町の主な滞在先は、郡上市美並町高砂(粥川)にある粥川寺・星宮神社であった。円空はその場所を主にして修験者として修行を行った。そして修行活動の一つとして、彫像に努めた。彫像した仏像・神像は、郡上市美並町内の神社・寺庵に奉納し、請われた村人に与えた。このような修行活動を継続するためには、西神頭家の庇護を受けて可能となった。本報の目的は、円空が彫像した仏像・神像を奉納するために歩いた距離を推測することであった。仏像・神像の奉納先は、多くの先人が著した資料を基に整理し、仏像・神像の製作年が明確な場合のみを対象とした。円空が最も多く歩いた推定の距離は、459.5 km/年であった。この歩いた距離は、1日1時間、1回4 km の距離を、週3回ウオーキングした距離576 km/年にほぼ相当した。これらのことから、円空が過ごしたライフスタイルは、健康的な歩行運動が適切に行われていたと解釈された。
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