タイ王国における廃棄物処理事業の初期環境評価
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概要
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本研究は、タイ王国における廃棄物処理事業に対して初期環境評価を実施し、中間処理過程および最終処分過程において廃棄物に如何なる処理を施せば費用と環境の両方に対して効率的であるか、複数の廃棄物処理シナリオ間で比較するものである。具体的には、想定した各廃棄物処理シナリオにおける長期的な処理コストおよび環境負荷(CO2 およびCH4 排出量)を定量的に推定している。さらに、CO2 貨幣価値原単位を用いることで、環境負荷を環境コストとして内部化している。その結果、処理コストは現状の廃棄物処理事業をモデル化したベースラインシナリオが最も低額である一方、焼却処理施設とCH4 利用施設を建設した廃棄物処理シナリオが最も高額である。また、環境負荷は焼却処理施設とCH4 利用施設を建設した廃棄物処理シナリオが最も小さく、ベースラインシナリオが最も大きい。また、バンコク首都圏においては、CH4 利用施設を建設する廃棄物処理シナリオがトータルコストならびに環境影響指標の観点から、処理コストと環境負荷の双方に対して効率的である。さらに、廃棄物発生量、CO2 貨幣価値原単位、および評価期間における不確実性は、廃棄物処理事業における処理コストならびに環境コストの推定に大きな影響を及ぼすことを示した。
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