児童期までの食事経験がその後の家族関係に及ぼす影響について : 家族イメージ法を用いて
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概要
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本研究は、大学生の児童期までの食事経験が現在の家族関係にどのような影響を及ぼすのかを検討する目的で行われた。食事経験に関する項目として「大学生が認知した過去の食事場面の状況に関する項目」、現在の家族関係に関する尺度として「家族機能測定尺度」、「家族イメージ法」を用いて、大学生199名を対象に実施した。「大学生の認知した過去の食事場面の項目」を因子分析した結果、「料理への配慮」、「料理の簡便性」、「相互交流」、「雰囲気のよさ」、「しつけ・マナー」の5因子が抽出された。また、家族機能測定尺度の因子分析の結果、「凝集性」、「適応性」の2因子が抽出された。重回帰分析の結果、「凝集性」、「適応性」にはともに「雰囲気のよさ」、「相互交流」において有意差がみられた。また、「子の濃さ」、「母子の結びつきの強さ」、「父子の結びつきの強さ」は「雰囲気のよさ」に有意差がみられた。先行研究の報告と同様に、過去の家族との食事の「雰囲気のよさ」は改めて重要であることが確認された。食事場面では、単なる会話だけをする場ではなく雰囲気を楽しむことが大切である。しかし、この雰囲気のよさは一体何に規定されるのかは明らかにすることが今後の課題として挙げられた。
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