米国に見る情報化投資と雇用
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概要
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90年代に入り,米国経済は情報化投資の増勢とともに活況を呈し,平和時では最長の景気拡大を持続しそいる。その背景には,情報技術革新を巧みに取り入れた企業行動があり,低失業率と賃金上昇圧力の回避に象徴される労働市場の構造変化も生じている。設備投資の要因分析を行うと,90年代の情報化投資は労働との代替を目的に増勢を続け,80年代に比べて280万人の減少要員どなった一方,ニュービジネスなど別の経路で219万入の増加要因が働いた。情報化の本質は,市場における企業の経済性を転換するところにある。企業の変革に伴って市場化されたホワイトカラー労働を,いかに産業化していくかが日本にとっても重要な課題となる。I. 本稿の目的と構成II. 90年代の米国経済と情報化投資III. 情報化投資の要因分析と労働代替効果IV. 企業の変革とホワイトカラー労働の産業化V. おわりに : 日本経済への含意
- 日本労働研究機構の論文
- 1999-06-00
日本労働研究機構 | 論文
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