〈附属病院報告〉小児病棟での保育士の役割と活動の実際について
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概要
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[要約] 入院している子どもやその家族が抱える不安やストレスは大きい。また、入院することによって、健全な心身の成長発達が阻害されることは最小限にとどめるべきである。治療による制限は必要不可欠ではあるが、「一人で寂しい」「ベッドの上では退屈で仕方ない」など、医療とは別の問題点ならば解決していくことが可能である。近年、医師や看護師などの医療技術者とは違った面から、子どもたちの入院生活を支え、成長発達を促し、精神的なフォローをしていく職業として、「病棟保育士」という職業が増えてきている。この数年で、病院に保育士を配置することで診療報酬が加算されるようになったり、「医療保育専門士」という学会認定の資格ができたり話題が尽きない。しかし、実際は病院内でも認知度が低く、活動が理解されていない現状もある。入院している子どもにとって、保育士は何のために必要なのか、実際に当院ではどのような活動をしているのか報告する。
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