〈心理療法の新しい領域〉遺伝カウンセリング--家族性腫瘍診療の視点から
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概要
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[要約] 家族性腫瘍診療の特徴は「がん」と「遺伝」というそれぞれ非常に大きな課題に関わることが余儀なくされ、罹患者家系の構成員は罹患者もその家族も肉体的および精神的に大きな苦痛にさらされる場合が多い。しかし、悪性腫瘍の多くは早期診断、早期治療を実践することで、生命予後を改善しうる可能性がある。ゲノム情報を臨床情報と統合し、その情報を遺伝専門スタッフを交えた遺伝カウンセリングを通して有効な情報開示を行い、罹患家系と一緒に最善の解決策を検討する新しい遺伝子診療システムが確立される必要がある。
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