〈調査・研究〉対人援助職のメンタルヘルスの問題を相談事例から考える
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概要
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[要約]対人援助職従事者がバーンアウトなど心身の不調が生じることは珍しくない。本研究では、Xカウンセリング・センターに相談に訪れた対人援助職の相談事例を取り出し、心身の不調に至ったプロセス、背景について検討することを目的とする。該当する5事例から、新しい職場、雇用形態・職務内容の変化などの職場環境の変化があり、職場の雰囲気・人間関係に慣れないことに加えて、職場内の人間関係のトラブル、情緒的なサポートが機能していない中、きつさが増し、数ヶ月以上の経過をたどり、明らかな心身の不調に至るプロセスが浮かび上がった。勤務・経験年数、雇用形態・職務内容の変更、職場での情緒的サポート体制などの職場環境の要因と、完壁主義、対人不安の高さ、他者評価への過敏さなどのパーソナリティ特性、感情表現が苦手で、周囲の環境に合わせる過適応傾向、対人援助職に就いた志望動機などの個人的要因が、背景として示唆された。
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