中村蝙蝠翁の詩稿について : 宝暦・明和期の京都における一無名儒者の心情から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
論文(Article)往来物で有名な中村三近子の次男が蝙蝠翁である。彼は1冊の漢詩集を残している。そこにはまず、家単位での孝の実践につとめる教育者として生きてゆこうとする、儒者としての自己認識がみられ、さらには都市風俗の現実に対して柔軟に関与してゆこうとする立場がくみとれる。また荻生徂徠や伊藤東涯の詩をうけた作品が冒頭に置かれるほか、堂上歌人や僧侶たちとの交流がみられたこともわかる。江戸時代中期には学問の普及が進み、一方では庶民教育の需要も高まる。しかし両者の関連については不明な点が多い。そのことを京都の町儒者の実像を通じてあきらかにすることが本稿の目的である。
- 2011-05-31
論文 | ランダム
- 病院の救急外来から見える虐待の諸相 (特集 虐待の構造からどう抜け出すか)
- 自立援助ホームから見た子どもの虐待、虐待を受けた子どもの支援とは--自立援助ホームあすなろ荘の取組みから (特集 虐待の構造からどう抜け出すか)
- L1[0] FePt系合金における強磁性-反強磁性転移材料の探索と出現機構の解明--第一原理計算によるアプローチ (磁気記録・情報ストレージ)
- 人間関係の基盤をつくるプログラム 構成的グループ・エンカウンター--感情と向かい合うことを学ぶ (学校でできる 対人関係スキル・トレーニング) -- (対人関係スキル・トレーニングの理論と方法)
- エンカウンターで言葉のもつ力を考える--「アクセル言葉」と「ブレーキ言葉」 (特集 人が傷つく言葉を使う子) -- (「人を大切にする言葉」を学ぶ授業)