流体シミュレーションを用いた貧酸素水塊改善装置の効果検証
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概要
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東京海洋大学品川キャンパス係船場にてソーラーシーオアシス (SSO) 並びに,マイクロバブル発生装置による貧酸素水塊改善実験を行い,流体シミュレーションにより効果を検証した。現場観測からSSO の効果が放出部付近でのみ確認されたことは,流体シミュレーションにより放出部から出た水が海底付近に留まらずに鉛直上向きに上昇してしまうことが原因だと示唆された。そこで,より直接海底付近に酸素を供給するためにマイクロバブル発生装置を用いた実験を行った。現場観測では水平方向に酸素が供給されている分布を示したが,DO 増加量が0.24 mg L-1 とSSO よりも低い値となった。これは放出した水が,その場に滞留することはなく水平方向に広がっていることが原因と流体シミュレーションによりわかった。このため今後はより海底付近に滞留させる方法を考える必要がある。
- 2010-02-26
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