【高齢者医療における漢方・代替医療の役割】 Seminar 主な漢方製剤のエビデンス 大建中湯のエビデンスと国際化
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概要
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雑誌掲載版エビデンス重視の現代医療で漢方薬は異端的扱いであった。現在、米国は日本の伝統的薬剤である漢方薬が高品質で標準化されている点に注目し、積極的に臨床試験を推進するようになった。その契機となったのが大建中湯の薬効機序に関する分子レベルの研究である。大建中湯の主な使用目的である腸管運動改善、および腸管血流改善がカルシトニン・ファミリー・ペプチドを介して発現していることが明らかとなった。それを契機に日本、米国で二重盲検プラセボ比較試験が開始され、いち早く米国メイヨー・クリニックで大建中湯の有効性が実証され、大建中湯の国際化が始まっている。