テクストからみた「~と」と「~たら」の複文 : すでにあるできごとを描写する用法を中心に
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概要
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「~と」,「~たら」形式は,従属節に条件が述べられ,主節に話し手の推論や推測,予測が述べられるようないわゆる条件文だけでなく,すでにあるできごとを描写する場合にも用いられる。すでにあるできごとを描写する場合,<きっかけ>,<連続>,<認識・発見の状況>を表わす文に用いられるが,「~と」,「~たら」形式は用いられるテクストが異なる。そのことについて,小説から採集した用例を<かたりのテクスト>,<話し合いのテクスト>,<内的独白>とに分けて分析していく。さらに,<日記のテクスト>を加えて分析を行い,<きっかけ>,<認識・発見の状況>における「~と」形式と「~たら」形式とを使い分ける大きなポイントが,<かたりのテクスト>であるか,<話し合いのテクスト>であるかというテクストの違いと絡んで,<文のかたりかた>(かたりかた=伝えかたの違い)と関係があることを述べる。
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