<特集論文>Inclusive Growth と学校教育--ウッタル・プラデーシュ州A市の「中途半端な高学歴者」が示唆すること
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概要
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経済成長のなか、低所得・貧困層の学校教育への包摂と参加が大きく進展した現在のインドでは、学校教育を通じた「立身出世」が人々の間にイデオロギーとして流通しつつある。しかし、統計的事実をみる限り、貧しい家族で生まれ育った子どもが学歴を得て成功に至る事例は依然として稀であるといわざるをえない。では、彼らの学歴形成や職業選択には、具体的にどのような困難があるのか。本稿では、ウッタル・プラデーシュ州の地方都市の貧しい家族で生まれ育った若者たちのライフヒストリーに焦点をあて、この問いに取り組んだ。その結果、彼らは経済的な制約ほか家族の資源に関わる不利を背負わされていること、また学校教育制度や労働市場等の制度がそれらの不利を助長していることが明らかになった。これらの事実はインドの後進州の地方都市におけるInclusive Growth の内実を示している。
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