学校給食における児童の食行動の変容と食事観の形成に関する研究動向
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿の目的は,学校給食の機能に着目し,児童の食行動や食事観の形成に影響を与える要因についての研究動向をまとめ,現代における「共食」を目指した給食指導の留意点を明らかにすることである。先行研究は次の三つに分類・整理した。一つめは,児童の給食指導を担う教師の影響を探究したものである。二つめは,児童の発達段階の影響を調査したもので,三つ目は食環境の影響に焦点を当てたものである。先行研究の動向から明らかになったことは,二点ある。一点目は,児童の食事に対する意識を捉える場合は調査票を用いた量的調査を,児童の食行動の変容を追究する場合は質的調査を各研究者が利用していたことである。二点目は,児童の食事観は家庭だけでなく給食においても様々な影響を受け,形成されるということである。したがって,教師や研究者は,「共食」を目指した給食指導に,児童の社会化を促す役割が含まれているということを認識する必要がある。
- 2011-06-25
論文 | ランダム
- 弱視を伴う Auditory neuropathy の聴覚情報補償について
- 受容型SLIの合併が語音聴取の低下に影響を及ぼした片側軽度難聴の一例
- 急性散在性脳脊髄炎症例におけるABRの検討
- 当科の音場ASSR検査の検討
- 広汎性発達障害と精神運動発達遅滞を伴う重複障害児の人工内耳装用の経過