無連結を査定する可能性―原子価査定テスト(VAT)から見たマイナス原子価―
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概要
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本稿は、筆者によって開発された「原子価査定テスト(VAT=Valency Assessment Test)」に関するものである。その元々の目的は、「原子価」、即ち「対象との一定の安定した形(類型)による結合と関係を可能にする個人の心的(無意識的)準備状態の類型を査定することである。しかし、長年VATを用いてきた結果、VATには他の可能性があるということが分かった。それは、VATを用いて、筆者の言う病理的、あるいは「マイナス原子価」構造を査定することである。従って、本稿では、マイナス原子価構造を反映する査定基準や査定指標を詳細に記述し、マイナス原子価という概念の実証性に注目を向けると共に、臨床道具としてのVATの更なる可能性を検討している。
- 奈良大学大学院の論文
- 2010-03-00
奈良大学大学院 | 論文
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