認知再構成法の効果についての一考察 : 認知行動療法の実習授業アンケート結果の分析に基づいて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
臨床心理学関係の実習授業において、認知行動療法(Cognitive Behavior Therapy:以下CBTと略記)に関する以下の二つの実習を行った。一つは、自己の体験をCBTモデルに沿って把握する実習であり、今一つはCBTの代表的な認知的技法である認知再構成法において使用されることの多い「思考記録表」の作成に関する実習である。本授業に関するアンケート結果に基づき、CBTの理解度および認知再構成法の効果について検討した。その結果、「思考記録表」は認知の再構成を容易にさせることに貢献することが窺えた。加えて、「思考記録表」というツールは、「困り事」に直面しても認知をコントロールすることで肯定的な感情を維持できること、すなわち、いわゆる自己効力感を醸成する上でも役に立つことが示された。
- 奈良大学大学院の論文
- 2007-03-00
奈良大学大学院 | 論文
- グループ心性と個人との葛藤とグループ文化の発生との因果関係について--Bionのグループ理論に基づく実験的研究
- グループにおける情動の変化に関する実証的研究
- Eating Disorders Seen from a Bionic Perspective: Developing a scale to measure the family Culture
- The Other Form of Leadership: Diagnosis and containment of the specialized work group
- グループにおける「相互的投影同一化」について--トレーナーによる依存基底的想定のエナクトメントの一事例