宗教とグローバリゼーション -近代国民国家形成の帰趨とその超克-
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概要
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宗教のグローバル化は、はたして現代的な現象と呼べるのだろうか、それとも宗教は古代からグローバル化していたのだろうか。それは宗教をどのような位相で捉えるかによる。宗教を現象的に捉えれば前者となるし、逆に本質的に捉えれば後者となると言えるだろう。ただし、宗教のグローバル化は近代国民国家との関連から考えるべきである。近代国民国家が形成されることによって、元々は国境とは関わりなく信仰・実践されてきた宗教に対していったんは世俗国家という枠組みを当てはめ、国ごとの宗教のイメージを形成した上で、国家を超える現象としての「グローバル化した宗教」という見方が作られたと考えられる。さらに、かつての世俗化論がグローバル化と宗教の衰退を結びつけて考えていたのに対し、むしろ社会の再聖化の中で宗教の個人化がグローバルな宗教運動(新霊性運動)と結びついていく反面、宗教はグローバリゼーションに反する動きとしてのナショナリズムとも結びついている。
- 2010-03-31
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