自殺予防を目的とした電話相談について : こころの健康相談統一ダイヤルの利用状況から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自殺者数が12年連続で3万人を超える状況の中、自殺総合対策大綱に基づき、平成20年9月10日(世界自殺予防デー)に、自殺の問題を抱えた多くの人が相談しやすい体制の整備を図る一環として内閣府からの委託を受け、自殺予防を目的とした専用電話「こころの健康相談統一ダイヤル」を開設した。開設から平成22年3月までの267件の電話相談について状況を分析したところ、利用者は男女差がなく、うつ状態ではあるが、自殺の危険度は低い方の相談が多く、傾聴を中心とした受容と共感することの重要性と、相談を契機に介入が可能という行政機関の電話相談の役割がわかった。
- 信州公衆衛生学会の論文
著者
関連論文
- 発達障害の早期発達支援についての一考察
- 長野県精神保健福祉センターにおける「自死遺族交流会」設立支援について
- 思春期ピアカウンセラーによる性教育を実施するうえでネットワーク形成の課題
- 関係機関が連携した回復支援とは:薬物依存症支援者のための相談対応ハンドブックの作成を通じて
- 薬物依存症に対する個別支援のあり方についての考察:薬物依存症対策推進事業2年目の取組みから
- 3.12栄村震災時の心のケア活動の経験を通して:災害時の心のケア活動の前提としての保健師の役割
- 薬物依存の相談機関における薬物依存症の相談・支援の実態
- 医療機関での薬物依存症に対する対応の状況について
- 自殺予防を目的とした電話相談について : こころの健康相談統一ダイヤルの利用状況から
- 薬物依存症に関連する精神保健相談対応のあり方
- 自殺企図者における過量服薬に関する実態調査