学校教育における心の問題への対応(Ⅲ)―学校臨床心理士の活動に対する学校における効果的活動の分析―
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概要
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本研究では、学校臨床心理士(SC)のコーディネーターである教師によるSCの効果的活動についての回答を14の項目に分類し、その出現頻度と内容について分析をした。その結果、一番高頻度であったのが生徒面接(53.7%)であった。次に高かったのは保護者面接(52.6%)である。教師に対するコンサルテーション(37.9%)、学内の教育相談部会、生徒指導部会、ケース会議、学年会などの会議への出席、医療機関や小学校、適応指導教室など外部機関との連携(33.7%)、発達障害など特別支i援教育とのかかわり(22.1%)、授業参加や心理教育の実施(17.9%)、SC活動に関する広報(16.8%)、面接・授業以外での生徒との接触(15.8%)、SC同士の連携(13.7%)、家庭訪問(10.5%)、研修会(7.4%)養護教諭と連携(5.3%)、生徒支i援シートの作成(3.2%)であった。SCの効果的活動について、非常に多層的な内容があることが浮かび上がった。今後SC活動を地域支援活動と位置づけ、多層的な支援構造を理解し、再検討する必要性について論じた。
- 奈良大学総合研究所の論文
- 2008-03-00
奈良大学総合研究所 | 論文
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