奈良市およびその周辺における在来井戸の構造および諸元ならびに地下水層の水理的特性に関する研究
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概要
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奈良市を中心とする奈良盆地北部は、かつての都であり、多くの人が居住し、生活の営まれた地域であるが、その生活のための水は、遺跡調査等の結果からも、湧泉や井戸に依存していたものと考えられる。現在では、この地域は都市化が進行し、水道の普及に伴って水利用の形態は変化し、井戸等の所在そのものが失せつつある現状にある。しかしながら、現在でも寺社等の一部には往時の井戸の存在するところがあり、また、それ以外の旧家等にも在来井戸が残されているものがある。この研究では、これらの井戸を調査し、井戸の構造(掘り方を含む)、諸元(大きさ、深さ)、取水能力(地下水面の位置、変動の特性、継続して汲み上げられることが可能な水量)等の水理特性を明らかにし、地域の自然的特性とともに、かつての大和の水利用がどのようなものであったか等を知るための基礎資料を得ようとするものである。
- 奈良大学総合研究所の論文
- 2002-03-00
奈良大学総合研究所 | 論文
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