ある言語学者のエスペラント観について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
エスペラント運動をはじめて内部からながめるときに、すぐにきがつくのは、そこにかかわっている職業的言語学者が非常にすくないことである。なぜ言語の「専門家」であるはずのひとびとがエスペラントやエスペラント運動に関心をしめさないのか。あるいはエスペラント運動の(批判ではなく)中傷すらおこなうことがあるのか。本稿ではこの点についてかんがえてみたい。そのてがかりとするのは、くろだりゅーのすけ(黒田龍之助)『にぎやかな外国語の世界』(白水社、2007 年、pp.156-7)におけるエスペラントについての記述である。これを選択した理由は、この著者が一般むけの比較的良質な書籍を商業出版している著者であることと2、エスペラントについてふれたその内容が、言語学者・言語研究者のあいだにみられる立論の典型例であると筆者が判断したことにある。本稿ではその議論がもつ特徴の析出をこころみ、なぜそのような議論がなされるのか、その背景をかんがえる。こうした作業は、エスペラント運動の障害ともなりうる言説がうみだされる構造を把握し、その対抗言説を構想するための基礎となるだろう。まず、当該の記述をしめす(下線は引用者による)。
論文 | ランダム
- 脳神経外科の立場から : 神経画像の有用性と問題点 (アルツハイマー病診療最前線における課題と展望 : アルツハイマー病研究会 記録) -- (トラックセッション 認知症診療に役立つコツとポイント)
- 内科の立場から (アルツハイマー病診療最前線における課題と展望 : アルツハイマー病研究会 記録) -- (トラックセッション 認知症診療に役立つコツとポイント)
- レビー小体型認知症における症候学・画像診断学・生化学的バイオマーカー (アルツハイマー病診療最前線における課題と展望 : アルツハイマー病研究会 記録) -- (トラックセッション 認知症診療に役立つコツとポイント)
- 「企業意識」批判とゴム労連
- 会長辞任にあたって