へき地生活体験・へき地教育指導体験と地域に根ざす教師の育成
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概要
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本稿の課題は、学生のへき地生活体験・へき地教育指導体験が、へき地のマイナスイメージと敬遠意識の転換に果たす役割と可能性をとらえることである。へき地小規模校が過半数を占める北海道では、へき地地域に定着する教師の養成は急務である。若手教師は、へき地体験がないために、へき地に定着しない傾向が高い。一方、学生時代にへき地に実際に住む体験、へき地小規模校の指導方法に慣れる体験をしておくと、じっくり考える時間を作りながら反芻的に内省化していく傾向が強い。釧路校の1年次では、最初の感動体験として、1日へき地校訪問の「新入生研修」を設定している。また理論と実践が結びつくように、一般教養科目「へき地教育論」を学べるようにしている。2年次では、1週間のへき地校体験実習を配置し、またへき地の運動会・文化祭・収穫祭等のへき地行事を体験できるようにしている。3年生の後期から、2週間のへき地校体験実習を行う。主免教育実習後の、ある程度教育実習の全体像をとらえた上で、へき地校体験実習を行うと、市街地とへき地の指導方法の違いを鮮明に実感することができる。さらに専門的なへき地講義「道東の教育」等も設定している。このように短期的な実習から長期的な実習に発展するようにし、またへき地体験と講義内容とが段階的発展的に結びつく発展的なへき地教育プログラムによって、学生のへき地に対する意識もプラスになるように変化している。
- 2010-01-20
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