危機的状況にあるがん患者の苦悩のプロセス:臨床実習の体験に基づく記録の分析
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概要
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本研究は,危機的状況から自殺に至った終末期がん患者を対象に,実習記録の分析から患者の苦悩プロセスを明らかにし,看護介入を検討することを目的とした.具体的には,1)現病歴や今回の入院データを基に看護診断と看護介入の分析, 2) Holmes & Rahe(1967)の社会再適応尺度(SRRS) を用いて分析, 3) Wiedenbach (1964) のコミュニケーション理論に基づき,筆者とクライエントとの対応場面の再構成による分析などから患者の苦悩のプロセスを検討した.その結果、以下の3点が示唆された.1)苦悩のプロセスにおいて,【不十分な社会的支持,不適切な対処規制,出来事の不適切な知覚】などの心理的不均衡要因が明らかにされた.2) 患者には自殺に至る複数の要因が存在し,それによるストレス値は高かった.3)苦悩のプロセスにおいて,【不安軽減,積極的傾聴,自己尊重強化,自殺予防,コーピング強化】などの看護介入が示唆された.
- 2011-03-31
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