通常排尿時と尿意抑制後排尿時の血圧および心拍数の変化
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概要
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尿意抑制時に循環動態は変動するが,その程度や季節による違いは明確ではない.そこで,健康な若年女性8名を対象に,夏期と冬期における通常及び尿意抑制後の各排尿前後の血圧・心拍数を調べた.実験は両季節とも同一対象者とし,電子血圧計を用いた自己測定により,任意の2日間におけるデータを得た.その結果,1)通常排尿,尿意抑制後排尿とも排尿前に血圧・心拍数が有意に増加する, 2) 通常排尿後,血圧は速やかに安静時の値まで下降するが心拍数は増加を維持する, 3) 尿意抑制時には通常時より強い血圧上昇と心拍数増加が生じる, 4) 冬期は夏期に比べ排尿前後の収縮期血圧の上昇が顕著で、ある, 5) 冬期の通常排尿後,血圧は高いまま維持される,ことを明らかにした.膀胱過伸展や尿閉時など,排尿に伴う循環動態の変化が顕著となった場合,様々な血管収縮性の病態が生じるリスクがあり,エピデンスに基づいた看護を行う必要があることが示唆された.
- 2011-03-31
論文 | ランダム
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