ヴェーバーの理解社会学と精神科学(精神病理学/精神療法学)(2) : ヴェーバー社会学の混乱の本質/諒解概念と脱構築の観点から
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概要
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ヴェーバーの「諒解」は価値合理的行為にかかわる無意識化・身体化と理解されたり、目的合理的行為にかかわる社会的行為連鎖の半意識的現象と介されてきた。しかし、「諒解」には主体の価値合理性の脱構築にかかわるもう一つの諒解がある。ヴェーバー理論には第三の諒解が完全に抜け落ちており、それは彼自身がピューリタン神学的な「価値自由」に立脚しているからであり、そこでは個人は「原罪/自由意思」を媒介に神と意味論的にビルトインされており、原理的に脱構築不能である。ヴェーバーが個人と組織の分離という近代社会の本質を捉え損なったのは、伝統的禁欲とカルヴァン派的禁欲における組織と個人をめぐる〔脱構築可能/脱構築不能〕の位置づけの逆転が理解できなかったからであり、それは彼の実存や価値自由という方法論と『構造的』に深く結びついている。
- 2011-03-01
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