ワーズワスのコールリッジとの邂逅 : 1795-97年||ワーズワス ノ コールリッジ トノ カイコウ : 1795-97 ネン
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概要
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二百年前のイギリスの文人たちの伝記を読んでいると、彼らの実人生がすこぶる興味深いものに思われてくる。彼らが生み出した文学作品は何れもすばらしいが、彼らのすごした時代と彼らの個性的な生涯自体がフィクション以上に波乱万丈であり、人間的な関心をそそられるものがある。中でもワーズワスとコールリッジが共作の『リリカル・バラッズ』は英文学史上最も恵まれた友情の結実であり、長らくイギリス・ロマン主義の始まりを画する歴史的出版物と見なされてきた。世界的に見ても二人の天才が出会い、歴史的にこれほど重要な出版を成し遂げた例は他になく、その経緯には興味深いものがある。二十世紀の前半以来これまでの百年ほどの間に、英米ではワーズワス、コールリッジ共に優れた一般的、及び文学的伝記の両方が数多く出版され、それぞれこの二人の文人、及びこのロマン主義時代の研究に大きな貢献をしてきた。しかしわが国の日本語で書かれた伝記はというと、専門的なものには優れたものも見られるが、初学者や一般の読者向けのものは、これはと薦められるものがあまりないといえよう。この論文では、ワーズワスとコールリッジのそれぞれの伝記的研究の中でも最も重要な時期、二入の出会いと『リリカル・バラッズ』創作までの内、ブリストルでの初めての出会いから、ネザー・ストウィとレイスダウンでの二人の仲が親密化していく時期を精査する。
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