術前S-1/CDDP療法を使用した胃癌切除例の1例
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概要
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症例は57歳女性。嘔気・嘔吐・食欲不振あり来院。上部内視鏡検査で胃癌の診断であった。CT検査では遠隔転移はなかったものの,腫瘍は膵臓に浸潤し,根治切除不能と考えられた。S-1/CDDPの術前化学療法を2コース行い,終了後効果判定はPRであり,膵臓の浸潤も解除されたため手術を施行した。胃全摘術R-Y再建を施行し,根治切除が可能であった。術後化学療法としてS-1投与を継続している。切除不能進行胃癌に対する治療戦略としては化学療法が第一選択となることが多いが切除不能胃癌にかかわらず最近では,術前化学療法が注目されている。根治切除不可能と考えられた症例でも,化学療法を行うことにより安全に根治切除が可能になると考えられた。
- 2011-04-01
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