国際関係論、安全保障論、紛争学における批判理論の応用に関する一論考(研究論文)
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概要
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批判理論は、二〇世紀初頭からフランクフルト学派によって形成された学問的伝統で、人類を抑圧から解放することを目的としている。当初、批判理論の分析対象は、一国内の政策などにとどまっていたものの、1980年代の初頭から、国際関係論、安全保障論および紛争学に応用されはじめた。性質が共通していることから、これらの最新の批判理論の流れを、批判学と定義することが可能である。批判学の主な目的は、批判理論と同様に人類を抑圧から解放することであり、それぞれの分野において多くの研究者が、この批判学の発展に貢献してきている。批判学は、その理論的発展のみならず、特に9.11以後の世界において、抑圧に苦しむ人びとへの指針を提示できるという点で、大きな可能性がある。批判学の課題は、それぞれの分野における制度化の度合いが異なる現状に対して、いかに一つの学派として統合させることができるか、という点である。
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