ボールゲームにおける児童・生徒の状況判断について : 攻防「2対1場面」の行動分析
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概要
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小学生(6年)男子95名,女子32名,中学生(1年)男子20名について攻防2対1場面を設定し,行動を調べた結果を要約すると次の通りである。1.中学生の2対1場面の知的理解度については2/3程度が合理的な判断ができ,特に「シュート不可,パス可」の場面では約90%が理解している。2.小学生の2対1場面での行動については,合理的な状況判断ができるものが35%,逆に,状況判断ができないものが35%いた。3.中学生の2対1場面での行動については,合理的な状況判断ができるものが62%,状況判断ができないものが11%となり,小学生と比べて高いパフォーマンスを示した。4.男女差について小学生を対象に調査したところ,合理的な判断ができるものは,男子46%,女子27%,判断の誤りについても男子36%,女子62%で,男子の方が秀れた結果を示した。5.2対1場面で生起する4つのパターンを比較したところ,「パス可,シュート不可」の場面についての状況判断が最も秀れ,小学生で83%,中学生で97%が正しい対応をしたが,二者択一の場面としては同一と思われる「パス不可,シュート可」の場面では,小学生で37%,中学生で53%が合理的な状況判断をしたにとどまった。これは,ボール保持(シュート等)のスキルの程度が影響していると考えられる。
- 1985-03-15
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