富士山考試論
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概要
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富士山は、今日、日本を代表する山とひろく認識され、またしばしば“日本”の象徴として扱われる。言うまでもなく、それは言説によって編制された富士でしかない。本論では、表象解析手法を用いて、“霊峰富士山”が隠蔽してしまったフジを太古へと還元してみるものである。律令制度以来、駿河(静岡県)と甲斐(山梨県)に分断されている富士山(山麓)も、古代は「水」に関係する「風景の共同体」であったという仮説を、さまざまな表象解析を通して検証し、山梨県側のフチ(福地・冨地など)と静岡県側のフシ(富士・不尽など)が同語源であること、その語義は「水のある場所」であるということ、さらには、静岡県側のスル(ガ)(駿河)と山梨県側のツル(都留)も同語源であり、やはり「水の流れる場所」であろうという結論を得る。この考究を通して、日本人が古来山への信仰を懐く民族であるという言説が、いかに無根拠であるかということも知る。
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