木材含水率の簡易測定について
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概要
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木材中の水分量は、密度、収縮・膨潤、電気抵抗などの物理的性質や弾性、強さなどの機械的性質と密接な関係がある。その基本的な事項は、中学校技術・家庭科の教科書でも述べられている。本研究は、穀類の乾燥度合いを調べる玄米用水分計が木材用簡易水分計として利用できるか否かを検討し、含水率と木材の関係を学習する教具の一つに用いる可能性を検討した。木材水分計として必要な基礎的な事項として、1)電極間の距離と含水率の関係、2)繊維方向と電極方向の関係、3)玄米用水分計と市販の木材用水分計の測定値の比較、4)木材の種類と含水率の関係を検討した。その結果、玄米用水分計は、電極間距離、繊維走行、密度の違いが含水率の測定に及ぼす影響は小さいことを明らかにした。また、玄米用水分計と市販の木材用水分計において、含水率の測定値に顕著な差がなく、試作した電極を用いた測定でも高い精度で含水率測定ができた。しがって、玄米用水分計は、中学校技術・家庭科の授業において木材含水率の測定に導入の可能が示唆された。
- 1999-03-01
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