環境教育の実践的研究 ―佐保川の水質に関する研究―
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概要
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環境教育の実践課題として水環境の実態を把握するため、身近な佐保川を選んで水質分析を行なった。佐保川の水質については、水質の悪化が指摘されてきている。そこで本研究では、佐保川の富栄養化の実態をつかむため、窒素、リンおよび、主要無機8成分について調査した。採水は、佐保川上流から下流の水質変化を知るため、1987年8月13日、同年9月18日両日に、上流から下流までの7地点で行なった。また、2地点については24時間観測を行ない水質に対する周辺地域の人間活動の影響を検討した。比較のために奈良県南部の北山川上流の水質も調査し、両河川の水質を比較した。調査の結果、佐保川の水質は富栄養化が進んでいることが明らかになった。これらの結果は、環境教育を身近な環境についての実態把握に基づいて展開する上で重要な資料である。The SAHO river, which starts at the Kasuga forests, flows through Nara and Yamato Koriyama cities into the Yamato river. It has been noted that this river has been polluted with wastes from human activities. The present paper reports the concentrations of N, P, Na+, K+, Ca2+, Mg2+, Cl- SO42-, alkalinity, and SiO2 in the water sampled at 7 sites along the SAHO river on Aug. 15, Sept. 18, Nov. 14 and Nov. 15 in 1987. The flow rate, pH, conductivity, temperature and transparency of the samples were measured on the spot. The concentrations of both N and P increase with samples at more down stream. They also reach maximum at 6:00 p.m., which coincides with the peak of the waste water from kitchens. These results reveal that the human activities have affected the quality of water in the SAHO river.
- 1991-03-01
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